現在30代子持ち主婦です。
旦那が一念発起して医師を目指し現在医師として働いています。旦那の再受験や医学生生活を支える希有な経験から、役立ちそうな情報を発信していこうと思いブログを開設しました。
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【学生生活】医学部再受験入学あるある?おじさんは医学生ライフを楽しめるのか?

医学部受験の話

※この記事にはプロモーションが含まれています。

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かつて社会人経験を経たのち無事医学部に合格し、現在は研修医として日々頑張っているところです。医学部再受験を考えるにあたって、一度は頭をよぎったことがある人も多いと思います。「若い大学生と仲良くなれるのか?!」「浮いてしまって、人間関係で苦しむのでは…」「編入生は嫌われるかも..」そんな不安を少しでも払拭出来るように、今回は再受験入学をしたからこそ経験できた、おじさんならでは?の学生生活についてエピソード形式でご紹介していきたいと思います。

大学生活の思い出話が中心です。アドバイス的なものはまとめに書いているので、核心に触れたい方はページの最後へ飛ぶことをおすすめします。

同期に敬語を使わせないようにするために必死。

入学して最初の1週間、当然のごとく正体を自己紹介時に明かさざるをえないのですが、初めて顔を合わせる同期達と少しでも打ち解けられるように、敬語を使われる関係=年齢の壁を壊すことに全力でした。10歳くらい年下の同期との関わり方ついては人それぞれだと思いますが、私の場合は、入学した年が一緒の人とは、年齢抜きに同じ学年の人として付き合っていきたかったので、自らタメ口を引き出すスタイルで挑みました。

年齢の壁を破るためには、敬語だけじゃない。コミュニケーションツールの使い方もお勉強

あいさつを交わせるほどにはクラスに馴染むと、ラインのグループトークに招待してもらえました。学部全体のグループラインは、在籍している人全員が参加しており、授業についての情報や、過去問の情報までもまわしてくれる神ツールでした。

医学部は期末試験対策や実習、レポートなど課題が膨大であるため、情報の共有は大事であるということが学生の間で自然と共通認識されているので、助け合いの精神からグループラインから外れる人がいないように配慮されていました。

ちなみに研究室前に張り出される試験結果もラインで回ってくるので便利なのですが、同時に単位落としていたら晒されるという、謎のプレッシャーもついてきます。

そんな100人近くの人間が交信するトークルームはをみてみると、あれ?自分が現役時代のラインの使い方をしていない?!ということに気づくのです。

そうです。リプライ機能で返信したり、リアクションしているのです!

スタンプ多用おじさんと化していました。こういうコミュニケーションツールは変化が加速度的に速いのでほどほどについていこうと思います。

ラインのリプライ機能に驚くおじさん

割と仲良くなった気がする(気がするだけかもしれないが)

大学2年生まではわりとボッチ感強めでしたが、3年に上がると同い年くらいの編入生が入ってきたり、実習でグループを組むことが多くなるので、それなりに打ち解けてきたように思います。

具体例を申し上げますと。山の上にあるのに、バスの本数が少なく交通手段が無さすぎだった大学までは、バイクや自転車で通っていました。雨の日も風の日もバイクや自転車で通っていたのを見兼ねたマイカー持ちの同期が、真夏の暑い日にガチで心配して乗せてくれようとしてくれたぐらいには仲良く?なりました。

ちなみに、自分が通っていた大学の医学部生のほぼ全員が車で通学していました。車社会の地域ではあったのですが、それにしても乗っている車種がベンツやらレクサスなど高級車ばかりだったのは、なんか漫画みたいだなと思ったことを思い出します。

番外編.ちょっと気まずくなったエピソード

すでに医師として働く後輩とフランクに話しているのを見られて、ざわつかせる

大学5年生から6年生にかけてポリクリという実習が行われるのですが、大体1年間かけていろんな診療科を巡りながら大学病院や市内の病院へ実習をしにいきます。

入学した大学は、奇しくも地元の大学だったため、高校時代の知人にはよく出会っていました。そして、いつかは出会うだろうなと思ってはいたのですが、大学病院で医師としてバリバリ働いている後輩にポリクリ中に見事エンカウントいたしました。

声をかけてくれた後輩は、高校時代の部活で一緒だった子で、相変わらず良いやつでした。もう医師として働きだして数年は経つという彼と立ち話しながら、懐かしいなと思いつつレジデントを終えてる後輩を見てお互いもうそんな歳か〜なんて、浸っていたら、後輩の背後にいた研修医1年目の先生が気まずそうな顔をしているのを発見。

研修医1年目のこの方は、実習中にお世話になっている診療科に配属されているとてもフランクな先生で、先輩としてありがたいアドバイスも教示してくれていました。

それからの実習は、他の研修医の方からも敬語で話されるようになりました。

…上下関係をわきまえる礼節ある部活でしたもので、高校時代の先輩への態度そのままを卒業後でも貫いていただき、本当にしっかりした人だ..と思う一方、実習生に対してバリバリの体育会系敬語を使う勤務医という謎の構図が波紋を呼んだようです。

オープンハウス見学でちょっと見栄をはる

夫婦で、焼き立てパンとコーヒーに釣られてオープンハウス見学に行った時の話です。見学すると、有名パン屋さんのパンとコーヒーを提供してもらえるとのことだったので、お昼ごはん代わりに貰いに行きました。

ソーラーパネルがついたオール電化住宅で、食器洗い機が内蔵されたシンクが我が家の3倍大きいキッチン、パントリー付き。お風呂もファミリータイプで広々、自動湯沸かしと浴室乾燥機能付き。2階建て4LDK。ついつい夢を膨らましながら、内見しているとエンカウントしました、高校時代の同級生です。

卒業後会ってもいない連絡もしていない間柄だったため、不意をつかれてしまう形となってしまいました。もちろん、住宅販売営業員の彼は私の境遇を知りません。かといって医学部生といえど、30過ぎて学生やってるとは言えない、ついつまらない見栄を張ってしまった瞬間でした。

適当にはぐらかしていると、その時初めて知ったのですがオープンハウス見学って油断すると世帯年収を聞かれる流れになるのですよね。月々いくらの支払いで何年かけて返済するなど、ローンの計算するために。

「特に購入を考えていないので。(パンとコーヒーが欲しい)」と言いのけた妻のおかげで事なきを得ました。

医師として働き出した今こそ(研修医ですが)、もう一度リベンジしたいと思うこの頃です。

ハタチ前後の体力はバケモノだった。体力の差を思い知る

誰もが想像つくとは思いますが、18〜20代前半の人間は体力おばけです。かつては同じく体力が有り余っていたはずなのに、アラサーになって悲しいかな、失ってから気づくものなのですね。30代はまだまだ若い!とお思いの方もいると思いますが、実際に一緒になって同じノリでつるもうとするとおじさんであることをたびたび痛感させられます。

徹夜が異様にしんどい、というかできない…

飲み会で貫徹できない

医学部でも最初は親交を深めるために、クラス飲み(総勢100人程度、有志のみ)みたいなのは開催していました。その後、学年が上がるにつれて、仲の良いグループごとに集まってそれぞれで飲み会を開くというような感じです。大体が部活やサークルで一緒になった人たちで集まったり、実習で同じになった班の人たちで打ち上げとして飲みに行くということが多いです。

もちろん?若かりし現役大学生だった時分はもちろん寝なくても全然平気でした。夜中バイクで意味もなくずっと走ったりしていました。けれど、なぜかまぶたが下がってきます、夜がふけていくほど気づけばスリープモードになっています。そして飲み会あとの翌日はほぼ1日死にます 笑

なので、正直頻繁に飲み会は参加しませんでした。年に1、2回、何かの実習の後や試験後の打ち上げに参加する程度でした。

飲み会に参加しないのは感じ悪いとか思われるかなと心配するかもしれませんが、医学部に入学する人たちは、けっこう育ちがいい人が多いの(私立の進学校出身だったり親が医者のパターンが多く、裕福な家庭ならではの性格の良さ?)で、あからさまにハブるとか悪意をもつ人はいませんでした。

ちなみに、私の場合は部活やサークルには所属しておらず、ソロプレイヤーでしたが、実習で班を組んだり、ポリクリのグループだったり、定期的に開催される試験勉強の勉強会の流れとかで、なんだかんだ飲みに誘ってもらったりと、若い人たちと遊んでもらっていました。

試験勉強で貫徹ができない

膨大な試験科目と勉強量を期末試験の前にこなさないといけないのですが、現役大学生時代と比べて、「一夜漬けでなんとかなるっしょ☆」みたいな謎の自信と実際に一夜漬けをこなすパフォーマンスは消え去りました。もちろん、医学部の勉強量が膨大ではあるので、現役時代の学部とは比較にならないのですが、アラサーがあらためて試験に挑もうとすると、若い頃と比べて情報が頭に入りにくくかつなかなか記憶できないという事実に直面します。脳の経年劣化を感じる瞬間でもあります。

そんな中、バイトもこなしながら試験前1週間は寝てないで試験対策をしている同期をみると、同じ人間ではないと感じざるをえません。

国試勉強の話になりますが、医師国家試験の勉強をするために“国試部屋”というものが開放されて、1部屋あたり7、8人ずつ割り振られます。国試部屋では勉強机の他に各々が快適に勉強できるように飲み物やお菓子やらご飯を入れられる冷蔵庫などもあったりします。自分の好きな時間に自習室を利用することができ、夜型の人は深夜に勉強を励んでいる人もいました。

空調完備、冷蔵庫完備、24時間無料開放な国試部屋。ご想像どおり、実際に住んでいる同期もいました。

泊まり込みをしながら、国試勉強に励む姿は、アラサー男子にはできないと羨望の眼差しを向けたことを覚えています。なんせ、国試部屋の床はめちゃくちゃ硬く、寝袋だけで安眠出来るのは若さがなせるわざ!

大学3年から参入してくる、編入生が待ち遠しい

一般入試から入学するとやはり、一番上の年齢の同期でも5つ以上は離れていました。ある程度は打ち解けれたとは思うのですが、やっぱり話が合いにくかったりして2年生までは深くは仲良くなれていませんでした。3年からは実習を通じて話すようになり最終的に飲みに行くまで仲良くはなるのですが、講義数が少なく座学のみだったりと同期と関わる時間が少ない分、2年生まではちょっと浮いていたように思います。部活やサークルも入っていなかったので、ソロプレイヤーだったことも一因です。

孤独(自分を高める崇高な時間)を過ごした2年間

大学2年生までは、授業数自体が多くな専門分野の授業も少ないので、同期と関わることがあまりありませんでした。なので、授業が無い暇な時間は、時間を持て余していたので、必然と筋トレに励むようになりました。

なんていったって、筋トレとは最強のソリューションであり、世の中の悩みは筋トレとプロテインで解決できますからね!

唐突に販売広告みたいになってしまいましたが、再受験入学を果たした大人の男性?でも、大学生ボッチは少し寂しくはありました。なので、気持ちが落ちている時にtesutosteroneさんの本を読んで、筋トレをキメていたあの頃も今となってはいい思い出です。

ちなみにこの時から、筋トレにハマっています。

大学2年生まではわりと時間に余裕があるので友達づくりもいいですが、もちろん勉学に勤しむのもよし、旅行や趣味など働いている間にできなかったことを存分にやってみることをおすすめします。

編入生と仲良くなる

なんだかんだいって境遇が似た年齢の近い人だと仲良くなりやすいです。

大学3年生から、学士編入されてきた方が数名ほど入学してくるのですが、皆いろいろな人生を歩んでいる人たちでした。某家電大手企業に勤めていた人、青年海外協力隊にいた人、歯学部から編入してきた人、獣医から転向してきた人など、様々でした。

自分も含めてちょっと変わっている?人も多かったですが、良い意味で個性的な方々でした。また学士編入を経てまで医師を志すとあって、みんな基本的に地頭が良く大人な対応をしており穏やかな人たちでした。

なので、俗に言われている「学士編入だと嫌われる?」「大学に馴染めない」などのようなことはなく、実習などを経て最終的には学部生皆で卒業アルバムの写真をなぜか近くの動物園で撮る、ぐらいには仲良くなりました。

第五人格で勝利したときの感動

まとめ

アラサー男子(おじさん)が医学部に再受験入学をして、若い学生たちと仲良くなれるかという不安についてですが、結論、問題なく一緒に過ごしていくことはできると思います。

たしかに、境遇が似たもの同士のおじさんは結構仲良くなれました 笑

が、もちろん、どこまで深く仲良くしたいかは人によると思いますが、数多くある実習や試験、ポリクリなどを経験していくと、年齢関係無しに仲間意識は芽生えて自然と仲良くなります。

基本的に現役や浪人を経て医学部に入ってくる学生さんは、実家が裕福である事が多く県内トップの進学校出身者も多いので、なんだかんだ育ち良い人が多く性格が優れている人が多い印象でした。また考え方も割と論理的で、厳しい課題や試験を乗り越えるためにも情報共有は重要でお互いが助け合うメリットが高いと理解しており、グループラインなどのようなコミュニケーションツールで悪意を持ってハブるとかそんな無駄で無益なことを考える人はいませんでした。

これから年齢を理由に人間関係について不安を感じている人に言えることは、あまり年齢を意識しすぎないこと絶対先輩風を吹かさないこと 笑実習を経て自然と仲良くなるので気張りすぎないことせっかく医学部入学という偉業を成し遂げたのだから今しかできないことを楽しむこと周りに感謝する気持ちを忘れないこと、です。


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